真砂沢小屋からの道は残雪が多く、スノーブリッヂになっている所やくずれている所が多数あり、その度に 高巻きをするという難コースでした。途中フィクスされたロープを使ってガケをよじ登った所で、木と木の間に カメラのキャリングケースが挟まり、私がひっくり返ったカナブンブン?状態になり肝を冷やしましたが、まだ ローンの終わっていないウン百万円のカメラを死守するべくピンチを切り抜けました。 通常の倍以上の時間をかけて二股到着、三の窓雪渓を仰ぎつつ昼食をとり、仙人池への登りに備えました。 |
二股の吊橋(以前は板が落ちていて吊橋の上で ジャンプした恐怖の橋でしたが今はスチール製です。 | 二股から望む三の窓雪渓と三の窓 |
吊橋を渡ってから仙人新道の登りは荷物が重いのでかなりこたえました。ともかく荷物をかついで要る時間 を短くしたいので、初心者のスタッフにはゆっくり登るようにと言い残しひたすらトバシました。 尾根の左側には三の窓雪渓と八ツ峰が素晴らしいのですがが後続のスタッフはこの風景を見る余裕が あったかは定かでありません。 苦しい登りを続けていると、やがて木の間越しに仙人池ヒュッテの屋根が見えて来ました。 小躍りしたくなる気分を押さえつつ一歩ずつ慎重に歩を進めヒュッテに着いた時は感動ものでした。 憧れの地、仙人池についに放送用カメラを担ぎ上げたのですから・・・・・・。 |
名物のおばちゃんです。 | 仙人池ヒュッテの食堂にて |
ヒュッテに着くと、おばちゃんが暖かく迎えてくれました。さっそく風呂を用意してくれたり、おいしい手料理で 私達を歓迎してくれました。私のカメラを見て一言「よくこんなもの担いできたね!!」目をまるくして驚いて いました。 いよいよ山に入ってから3日目、名残を惜しみつつ仙人池をおばちゃんに見送られ、後にしました。 阿曽原への下りも残雪が多く、急な雪渓や、高巻きがあり、苦労の連続でした。阿曽原からの水平歩道も 大雪のために荒れている所もあり予想外に時間がかかりました。初心者のスタッフのペースに合わせた 下山の為、最終のトロッコ電車に間に合わず、結局欅平に着いたのは20時を過ぎていました。 この日はやむを得ず祖母谷温泉小屋に宿泊する羽目になってしまいました。 |